【第42回】合計16個の生命保険に加入されていた方の証券分析の結果です。【岐阜県 主婦 40代前半 女性】 | 【公式】生命保険相談ホームページ
こんにちは。河合です。
本日は保険証券分析の事例をご紹介します。
この方は全部で16個の保険に加入されていました。
くどいようですが、ご本人からは了解をいただいて、本人と特定できないことを前提にご紹介させていただいています。
【岐阜県 主婦 40代前半 女性】
まずはこの方の特徴をまとめておきます。
夫:46歳
本人(妻):42歳
子ども:来年出産予定
年収:750万円(夫)
預金:1800万円
株:360万円
投信:50万円
加入中の保険:
(夫)
1.ソニー生命「終身保険」
2.アリコ「終身保険」
3.アリコ「収入保障保険」
4.アフラック「がん保険」
5.AIG富士「がん保険」
6.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
7.JAM共済
8.JAM共済
本人(妻)
9.プルデンシャル「ドル建終身保険」
10.日本生命「終身保険」
11.住友生命「終身保険」
12.AIG富士「がん保険」
13.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
14.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
15.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
16.大同生命「個人年金」
現在加入中の保険は、ご自身で色々選んだ中でこれだけの保険を加入されていたとのこと。
今回見直しのキッカケは、お子さんが来年生まれる予定ということで、その子のための学資保険を考えられていました。
それはそれとして、まずは今までの保険の見直しですね。
いつものように無駄なところを見つけ、その保険料を節約し、逆に足りていない保障、もしくはもっと条件の良い保険へのかけ直しをします。
こちらが保険証券を見せてもらい、弊社保険アドバイザーがお答えしたのものです。
(ちょっと長いですが、それぞれ同じ様な保険を持っていた場合の参考にしてください。)
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◯表全体の見方として
ご主人・奥様とも死亡保障・医療の保障・老後(年金)の順に上から並べています。
赤の数字は頂いたExcelから推測して当て込んでいる数字ですので違っていればご指摘下さい。
薄緑色のラインがドル建ての商品で1ドル=123円で計算しています。
青色の数字は備考欄の計算で表記しています。
まず、生命保険加入にあたって一般的な考え方ですが、生命保険の死亡保障というのは、万が一があった場合「誰が、金銭的にどれくらいリスクがあるか?」平たく言えば「誰がどれだけ金銭的に困るのか?」で、加入するべきものです。〇〇さんのご主人に万が一があった場合に「どなたが」「どれくらい」金銭的にお困りになるか?奥様に万が一があった場合に「どなたが」「どれくらい」金銭的にお困りになるか?ということですね。詳しく書いていますのでこちらご参考にして下さい。
必要保障額の考え方はこちらを参考にして下さい。
◯証券分析
【ご主人】
1.ソニー生命「終身保険」
2.アリコ「終身保険」
こちらの2契約は貯蓄性のある死亡保障ですね。加入時期がわかりませんので、払込終了時の返戻率は計算できませんが、恐らく120%前後かと思います。
3.アリコ「収入保障保険」
こちらも加入月や保険期間がわかりませんと、トータルの保障額がわかりませんが恐らく終身保険加入と同時期に加入されたのではないでしょうか?
であれば、収入保障保険の死亡保障額は2013年(44歳)の3,780万円から低減していく形です。
終身保険と合計すると保障は図のような形です。
ご主人が非喫煙で健康であれば、今から加入し直してもチューリッヒ生命やマニュライフ生命の収入保障保険では年払保険料60,000円くらいとなりお安くなります。
4.アフラック「がん保険」
5.AIG富士「がん保険」
「21世紀がん保険」は少し古いタイプのがん保険で診断給付金が1回になっています。
一方、AIG富士の「がんベスト・ゴールド」は2年ほど前?まで販売されていた割りと最近の商品です。
保険料に対し、保障内容が非常に良かったので現在は販売を停止してしまいましたが、非常に良いがん保険だと思います。
保障内容がわかりませんので、どのようにまとめれば良いかはこれだけでは判断できませんが、こちらに加入する際に「21世紀がん保険」をお辞めになって、「がんベスト・ゴールド」1本にまとめられた方が良かったと思います。
6.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
頂いたExcelの払込期間から逆算すると2012年に加入されて8年で払込を終了するよう(払済と言います)にされたのではないでしょうか?
その後、満期までねかせ返戻率が127.5%。さらに年金で受取ると150%くらいになるような試算だったかと思います。
プルデンシャル生命、ジブラルタ生命両社ともこのような販売方法は禁止していますが、〇〇さんご自身には今のところ不利益になるようなことはありません。
※プルデンシャル生命とジブラルタ生命の「リタイアメント・インカム」とは?
7.JAM共済
8.JAM共済
私も20年ほど保険の業界に身を置いておりましたが正直、初めてこのような保険を知りました。
仕組み自体はごくごく普通に年金保険として積立ていくものです。
25年間支払って60歳時の返戻率は120%ほどです。
【本人(奥様)】
9.プルデンシャル「ドル建終身保険」
1USD=123円計算で1,500万円の終身保障を380万円支払い既に払込を終了している契約ですね。
支払保険料に対して死亡保障は非常に良いと思います。
61歳時の返戻率は128.9%になっています。
10.日本生命「終身保険」
5,229,600円の終身保障をこちらも払込は終了されているようですが払込金額がわからないようですね。
この死亡保障額から推測すると200万円か250万円の一時払かもしれません。
61歳時には約285万円の解約返戻金があります。
11.住友生命「終身保険」
こちらは1,600万円の終身保障を約413万円支払い、払込終了されています。
61歳時には約285万円の解約返戻金があり、返戻率は132.2%です。
12.AIG富士「がん保険」
ご主人と同様の保険ですね。
がん保険としては非常に良い商品です。
13.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
こちらは196万円を支払い、払込が終了されている契約ですね。
55歳時に満期を迎え、満期金約290万円、返戻率は148.2%です。
14.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
頂いたExcelの払込期間から逆算すると、2013年に加入されて6年で払込を終了するよう(払済と言います)にされたのではないでしょうか?
その後、満期60歳までねかせ返戻率が128.8%。さらに年金で受取ると150%くらいになるような試算だったかと思います。
15.プルデンシャル「リタイアメント・インカム(RI)」
上記同様ですがごちらは8年で払込を終了するよう(払済と言います)にされているようです。
こちらは満期65歳までねかせ返戻率が139.6%になっています。
16.大同生命「個人年金」
こちらは仕組み自体はごくごく普通に年金保険として積立ていくものです。
恐らく25年間支払って60歳時の返戻率は107%ほどです。
これまでのものの中では非常に利回りの悪い商品です。
◯アドバイス
まず、全体としてここ数年で販売している保険会社の予定利率は史上最低のものになっています。こうした低金利の時に終身保険や学資保険、個人年金といった貯蓄性のある商品を長期契約をするのは得策ではありません。契約期間にもよりますが、保険契約の多くは15年~30年はありますから、その期間を超低金利の利率で縛られた上に、途中で見直そうと思っても支払中のほとんどの期間で元本割れです。
更に日本は現在、円安&インフレ(物価が上がってお金の価値が下がること)方向へシフトしようとしていますから、このような状況では金利のつかない日本円で持っておくだけで、資産が目減りしていることになります。仮に日本が目標としているインフレ率を2%だとすると、20年後に約30%、30年後には45%以上、増えていなければ実質、元本割れです。
ご加入中の保険で言えば
6.9.10.11.13.14.15が20年くらいでちょうど30%程度殖えていますね。
次に、ご主人と奥様の個別のアドバイスですが、それぞれの必要保障額をザックリで構いませんので計算をして頂きたいと思います。
そちらの金額によって提案はまったく変わってきますが、今頂いている情報の中でアドバイスと提案をさせて頂きます。
ご主人の死亡保障額については約5,000万円から低減するような形となっていて一般的な金額ではないかと思います。
預貯金が1,800万円あり、会社員とのことですから万が一のことがあれば遺族厚生年金の給付もありますので、この保障額自体は特別に多くも少なくもないと感じます。
がん保険は重複していると思いますのでAIG富士のがん保険だけでよろしいのではないでしょうか。
老後の貯蓄としてはプルデンシャルの「リタイアメント・インカム」は、最低限の利回りはあると思いますが、インフレには対応していませんので、特別良くも悪くもないといったところです。
JAM共済に関してはお辞めになって、この分をもっと殖やせる「海外積立年金」にまわせれた方が良いと思います。
奥様に関しては死亡保障額が多いですね。(9.10.11.)
上記に記載しましたが、死亡保障の考え方は奥様に万が一があった場合にご主人が金銭的にどれくらいお困りになるか?ということですから、現在専業主婦でいらっしゃることを考えれば3,500万円を超える死亡保障額は一般的には世帯主の方の死亡保障額に相当しますので大き過ぎると言えます。
ただし、既に支払は終了し20〜30年後の返戻率自体はそれほど悪いものではありませんから、この保険をどうするかは私も悩むところです。
◯ご提案例
保険(保障)は保険(保障)
運用(積立)は運用(積立)として考えます。
【ご主人】
1.解約または払済→収入保障保険で必要保障額をカバー
2.解約または払済→収入保障保険で必要保障額カバー
3.解約→収入保障保険で必要保障額カバー
4.解約
5.継続(4の解約分が必要であればこちらで一本化)
6.解約または継続→解約の場合はその分を「海外積立年金」
7.解約→海外積立年金
8.解約→海外積立年金
※保険の見直しはいろいろあります「解約」「減額」「払済」「延長定期」「コンバージョン」
終身保険とアリコの収入保障保険を止めてチューリッヒ生命やマニュライフ生命の収入保障保険で死亡保障をカバーします。
現在のご主人の年齢で5,000万円から低減していくような収入保障保険で、お子さんがお生まれになることを考慮し保険期間を70歳(24年間)まで延長してに加入すると、現在の年払保険料約40万円が11万円程度にまで圧縮できます。
この圧縮できた30万円分とJAM共済の年間44万円を合わせた74万円を金利の付く「海外積立年金」で殖やしていけば良いでしょう。
月600USD(約72,000円)を毎月積立てると、それだけで毎年4%の金利が必ずもらえます。
仮にこれを25年間、弊社の推奨ポートフォリオの年率8%で運用すれば、積立金額18万USDが約59万USD(328%)まで殖やすことができます。
【奥様】
9.解約または継続→解約の場合は解約返戻金を運用
10.解約または継続→解約の場合は解約返戻金を運用
11.解約または継続→解約の場合は解約返戻金を運用
12.継続
13.継続
14.解約または継続→解約の場合は解約返戻金を運用
15.解約または継続→解約の場合は解約返戻金を運用
16.解約→海外積立年金
解約した場合の解約返戻金や、現在の預貯金1,800万円をちゃんと金利の付くものに預け運用されることをオススメします。
リスクをそれほど取らなくても3%/年や8%/年というものはありますので、もしご希望であれば資料をお送りします。
「海外積立年金」やこれらの運用はすべて、ご自身の老後資金としてもお使いになることができますし、お子さんの学資資金に充てることも可能です。
※元本確保・固定金利3.0%の商品
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だいぶ見直した方がいいところがありましたよね。
これは「損だった」ではなく、「今後の保険料を節約して、もっと良い物にできてよかった」なんです。
だから今回のキッカケはお子さんの学資保険でしたが、それを機に客観的なアドバイスをもらって全体をもう一度見直せて良かったということです。
もし現在保険に加入中であれば、こうした相談を弊社アドバイザーまでお気軽にしてください(無料)。
その際、何を答えればいいかわからないと思うので、ご希望であればまずはこちら保険ヒアリングシートに必要事項をご記入ください。
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